【入居後⑫】その窓の目的は?意図のある配置で満足度UP!

家づくり

皆さま、どうも。
ひろし&みさえです。

前回のこちらの記事では、「入居後レポート」の第11弾として、スイング窓の威力について紹介しました。

第163回目の記事となる今回は、第12弾として、窓は意図のある配置にすべきということについてレポートしたいと思います。

間取り打合せでは、窓が多いだけでなんとなく安心しがち

家づくりにおいて、一番迷うのが間取りだと思います。
限られた予算と坪数の中で、納得できる間取りにするために何度も試行錯誤を繰り返すことでしょう。

その際、どうしても後回しにされがちなのが「窓の配置」です。

なんとなく、窓が多ければ光が差し込む明るい家になりそうで安心する、南向きの窓がしっかりあれば問題ない、そのくらいの感覚に陥ってしまいがちです。

しかし、本当にその窓はその位置でいいのでしょうか。
もしくは、そもそもその窓は本当に必要なのでしょうか。

そういった視点で、気になることは設計士さんに確認することを強くお勧めします。

我が家は、着工前の打ち合わせの際に設計士さんに相談したり要望を伝えたりして、窓の数や位置などを変更しました。

そこで、今回は配置を変更した窓や、設置を迷った窓を中心に、入居後レポートをしていきたいと思います。

設置を”やめて”正解だった1階リビングの窓

1つ目は、1階のリビングの窓です。

我が家のリビングは、ウッドデッキにつながる大開口の窓などいくつか窓がありますが、実は打ち合わせ当初、他にも1か所だけ小さめのスイングドアの設置が予定されていました。

しかし、打ち合わせを重ねるうちに、その窓の設置は「却下」となりました。

理由は、お隣さんの壁面が近すぎて陰になることから、その窓からの眺望や採光は期待できないこと、さらに換気も別の窓や換気扇で充分に対応できると判断したからです。


現在、実際に暮らしてみて、その窓がなくても採光や換気は十分に対応できており、もし当初予定されていたまま設置していたら間違いなく「開かずの窓」になっていたと思っています。

役割のない窓を設置しても、余計なお金がかかったり、部屋の断熱効果を下げるだけです。

窓の意図を考え、時には設置をやめて壁にしてしまう勇気も必要だと思います。

位置を”ズラして”正解だった2階寝室の窓

2つ目は、2階の寝室の窓です。

将来は子ども部屋として使うことも想定している部屋なのですが、大きさは6畳に届かないくらいなので決して広くは無い部屋となっています。

この部屋には、通常の引き違い窓が設置されています。
その役割は、採光、換気はもちろんのこと、部屋自体があまり広くないことから視線の抜けをつくって空間を広く見せる効果も期待した窓でした。

しかし、まだ更地だった現場を訪れてシミュレーションしてみると、当初予定していた位置では窓を開けてもお隣さんの家のベランダで景色が半分隠れてしまう可能性があることがわかりました。

そこで、窓の位置を50㎝ほど部屋の端に寄せることとし、視線の抜けが間違いなく確保できるように変更してもらいました。


実際に入居してみると、この変更が幸いし、眺望が遮られることなく快適に過ごせています。

この変更は、この窓の役割が、採光と換気だけではなく視線の抜けも意識して設置するということを理解していなければ思いつかなかったことです。

役割を事前に確認したことで、意図に沿った配置に変更できて良かったと思っています。

あえて”残して”正解だった北側の窓

我が家のリビングには北側にも窓があります。

この窓の役割は、採光と換気です。
打ち合わせ時は、北側に窓をつくっても暗くて採光できずあまり役に立たないのでは?と不安に思っていました。

しかし、設計士さんからアドバイスをいただき、北側の窓を残すことに決めました。


実際に暮らしてみると、この北側の窓からは一日をとおして優しい光が入ってきます。
南向きや西向きの窓から入ってくるような明るく強い光ではありませんが、十分に採光の役割を担ってくれています。

また、南側の大開口の窓と一緒に北側の窓を開けると、ちょうど空気の通り道ができ、風が抜けて心地よくリビングの換気ができます。

北側の窓でも、こういった意図のある配置にすれば非常に有効に活用できると思いました。



いかがでしょうか。
窓は、家づくりをされる際に意識が届きづらい部分かもしれませんが、実は入居後の満足度に与える影響が大きいと言われています。

「開かずの窓」や「年中カーテンで閉ざされた窓」にならないよう、ぜひ意図のある窓の配置にしていただければと思います。


次回は、水回りを2階に配置したことについての入居後レポートです。

それでは皆様、またね、またね、またね!

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