皆さま、どうも。
ひろし&みさえです。
第75回目の記事となる今回は、積水ハウスとの第3回内装打ち合わせの続き(照明関係)をアップする予定でしたが、緊急で新型肺炎コロナウイルスによる新築戸建への影響について書きたいと思います。
毎日のように感染者が増えている中、住宅業界への影響も大きくなっていきそうです…。
中国の工場停止等の影響で建材の供給不足が発生!
新型コロナウイルスの影響により世界のサプライヤー(供給元)である中国の機能が完全に停止しています。
政府の自宅待機命令により従業員が出勤できない、責任者がコロナウイルスにかかって陣頭指揮が執れない、コロナウイルスのチェックにより各地で検問が敷かれ出荷できない、春節期間の延長により工場が再開しないなど理由は様々です。
ここにきて、中国に資材、部品、原材料の多くを頼っている日本への影響がかなり出てきました。
それは、住宅業界にとっても例外ではありません。
ハウスメーカーや工務店によって、どのくらい中国に依存しているかは異なりますが、「建材」の一部に深刻な供給不足の状況が発生し始めています。
「一部なら大丈夫じゃない?」と思うかもしれませんが、様々な建材を職人さんが組み合わせて家が出来るのです。
一部だとしても、その建材が無い以上、それ以降の工程には進めません。
大きなハウスメーカーであれば自社である程度のストックがあることが予想されますが、コロナウイルスの影響に終わりが見えない現状を考えると、どこかで不足してくる可能性が大いにあります。
その証拠に、この記事をアップしている2月23日の時点で、早くも一部の建築事務所などで「建材不足による引き渡し遅延の可能性」が続々とHPに掲載され始めています。
現在は、多くの在庫を抱えていないであろう規模の会社が中心ですが、供給不足の状況が続けば大手ハウスメーカーにもその影響は出てくると予想されます。
TOTO、リクシル、パナソニック等の住宅設備機器メーカーが納期遅れや受注停止を発表!
ハウスメーカーや工務店によっては、ストックされている建材を使用したり、そもそも建材を中国に頼っていないという理由で新型コロナウイルスの影響がない場合もあるでしょう。
しかし!
建材の供給に問題の無いハウスメーカーや工務店でも、引き渡しが遅れる可能性が出てきました。
それは、大手住宅設備機器メーカーの納期遅れや受注停止が発表されたからです。
つまり、キッチン、お風呂、トイレ、洗面台などの家の完成には欠かせない設備機器が納品されないことによる引き渡しの遅れです。
以下、主なTOTO、リクシル、パナソニックの2月23日時点での状況です。
TOTO
中国全土での新型コロナウイルス感染拡大が長期化しており、協力会社からの部品供給に遅延が生じております。このため、弊社商品の一部の生産に遅れなどの影響が出てくる可能性があることが判明いたしました。現時点で下記商品の新規ご注文につきましては、通常より納品までにお時間をいただく状況となっております。ご関係の皆様には多大なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。(HPより抜粋)
※2月19日時点での情報です。最新情報はTOTOのHPよりご確認ください。
リクシル
中国全土での新型コロナウイルス感染拡大の長期化により、協力会社からの部品供給に遅延が生じております。このため、弊社商品の一部の生産・供給に、遅れなどの影響が出る可能性があることが判明いたしました。 現時点で下記商品の新規ご注文につきましては、通常より納品までにお時間をいただく状況となっております。ご関係の皆様には多大なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんが、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。(リクシルのHPより抜粋)
※2月21日時点での情報です。最新情報はリクシルのHPよりご確認ください。
パナソニック
2月23日現在、パナソニックの公式HP上には、コロナウイルスによる影響についての記載は見つけられませんでした。
しかし、パナソニックが、ハウスメーカーや工務店、その他リフォーム会社宛に出した案内によると、パナソニック製の住宅設備機器の多くで納期不明、さらにはシステムキッチンやトイレなどについては一時的な受注停止となったようです。
建築中の我が家も、キッチン、お風呂、エアコンなど多くの住宅設備機器をパナソニックで揃えています。
昨年11月~12月の内装打ち合わせにおいて、パナソニックに発注する商品の品番まで全て決定済です。
ということは、その時点で注文しているはずなので我が家には影響がない?と思いましたが、おそらくそうではありません。
その理由は、パナソニックからハウスメーカーに商品を卸す場合、建築スケジュールにあわせて納品時期を調整するはずだからです。
予定通りいけば、6月頭には引き渡し予定の我が家。
キッチンやお風呂などの設備機器が納品されるのはおそらく5月に入ってからでしょう。
そうなると…まさにこの2月末に大きな影響が出ている今の現状が長く続くと、予定通りに納品されないのでは?という不安があります。
今のところ、積水ハウスから引き渡し延期などの連絡はありません。
しかし、既に一部の建築事務所などでは「現在のお住まいの契約解除日は、引き渡し日がより明確になってから決めてほしい」というような主旨の内容がHPに掲載され始めています。
中国からの建材の供給や大手住宅設備機器メーカーの納品が読めない中、急な引き渡し延期により、施主が住む場所を失うのを恐れているのでしょう。
我が家も、積水ハウスと調整しながら、現在のマンションの契約解除のタイミング(つまり引っ越しのタイミング)を慎重に考えようと思っています。
このブログを見てくださっている読者の方も、引き渡しが半年以内くらいの場合はコロナウイルスの影響で何があるかわかりません。
思わぬ引き渡しの延期により、住む場所が無いという事態にならないよう、余裕をもった引っ越しスケジュールをお勧めします。
新型コロナウイルスの影響により住宅ローン金利は下がり気味?
世界の供給元である中国の停滞は、各国の経済にも影響を与えています。
日本でもどんどん広がっている新型コロナウイルス。
特に、観光立国を掲げる日本にとっては、その多くの割合を占めていた中国人観光客の激減、さらには欧米から日本への旅行の敬遠など、経済には大打撃です。
日本の経済は良いことに越したことがありません。
その方が給料が上がる可能性も高まりますし。笑
しかし、住宅ローン金利に限って言うと、一般的に、景気が良くなれば金利が上がってしまいます。
そのため、新型コロナウイルスの影響が顕著になった2月の景気悪化や今後の先行き不安の影響で、3月のフラット35の金利は下がる見込みです。
金利については様々な影響で変化するので、我が家がローンを組む予定の6月時点の金利のことまではわかりませんが…。
ということで、今回は、緊急で新型コロナウイルスの新築戸建てへの影響について書きました。
次回は、予定通り、積水ハウスとの第3回打ち合わせにおける照明打ち合わせの続きを書きます。
それでは皆様、またね、またね、またね!