家づくりで玄関の屋根=庇(ひさし)の奥行を意識すべき4つの理由。

家づくり

皆様、どうも。
ひろし&みさえです。

第22回目の記事となる今回は、玄関の上の屋根である庇(ひさし)について書きたいと思います。

庇って家づくりにおいて結構盲点なんですよね。
決めなければいけないことがたくさんある家づくりにおいて、後回しにしやすいポイントです。

しかし、この庇、実は家の快適性と他人からの評価に大きな影響を与えるのです。

庇(ひさし)ってなに?軒との違いは?

庇って聞いてことがあってもいざ説明しろと言われたら難しいですよね。
どちらかと言えば軒の方が聞いたことがあるかと思いますが、以下のとおりの全く別のものです。

軒=建物自体の屋根が外壁より外へ突き出ている部分のこと
庇=建物の出入り口(主に玄関)の上に部分的に取り付けた屋根のこと


庇は、「玄関の上にある雨を避けられる部分」のことを言うと考えるとわかりやすいと思います。

深い庇(ひさし)をつけるメリットを4つ紹介

最近は、庇が無いという家を見かけることも多くなりましたが、かつての日本家屋には深い(長い)庇があり、それにはしっかりとした意味があるのです。

ここでは庇を、それも出来れば深い庇を設置すべき理由を4つを紹介します。

夫ひろしのこだわりポイントであり、気分屋の嫁みさえも納得した理由です。

①雨、雪、泥はねから玄関を守る

庇が無いと、玄関を開けた時に家の中に雨(雪)や泥はね入ってきてしまい、靴がぬれたり、床を拭きとったりと手間が増えます。

また、玄関ドアが常に雨に晒されることになるため、汚れたり、劣化が早くなるなどの問題があります。

庇が深ければ深いほど、これらの問題から家を守ってくれます。

②雨天時の人の出入りを助ける

雨の際、人は玄関から出て傘を広げ、帰宅した時は玄関の前で傘をたたんで家に入ります。
庇があれば、雨に濡れることなくそれらの動作をすることができます

片手にバックや買い物袋を持ち、傘も差しながら鍵を開ける、というような状況は本当に辛いです。
落ち着いて水滴をしっかり落としてから家の中に入りたいですよね。

庇が深いほど、雨から守られるスペースが広がります。

③直射日光を防ぎ、心地よい影をつくる

玄関の向きにもよりますが、日光を直接受けると家の中が暑くなります。

また、玄関は人が出入りする度に開けることなるため、外気が一番入ってくるところです。

庇を深くつくることで、玄関の前に影ができ、一段階温度を下げることができます。 

④訪問者が家全体に好印象を感じる

人は、屋根の下に入ると、その安心感から「外とは違う空間」と認識します。
外と内をつなぐこの空間が人を快適な気持ちで玄関へ導くのです。

また、玄関ドアは基本的に外開きです。
そのため、家を訪れた方は玄関の前で待つ際、ドアが開くスペースを考えて、玄関から離れた位置に立っています。
庇が深ければ深いほど、お客様がより快適に、また雨が降っている日も傘をさすことなく待つことができます

さらに、玄関は、道路に面し人の目につく「家の顔」であり、また、訪問者が最初に立ち止まるところです。
深い庇に守られた玄関は、家全体の重厚感を増す効果を生みます。

訪問者が最初に感じるこの「快適さと重厚感」が家全体の印象に与える効果は非常に大きいものがあります。

庇(ひさし)は後付けもできるが、「後付け感」が出てしまう

庇については、後付けもできますが、どうしても「後付け感」が出てしまいます。

このブログを見てくださっている家づくり仲間の皆様が設計士さんと玄関の打ち合わせをする際はぜひ、
「庇」を含めたトータルコーディネート
で考えてもらってください。

家づくりの段階から意識することで、
・玄関を一段階内側に下げて奥行をつけるとともに天井を屋根代わりにする
・庇ではなく、家全体の軒を深く出すことで庇代わりにする


など、様々な方法を考えることができ、外観美を含めて検討することができます。


少しでも参考になれば幸いです。

それでは皆様、またね、またね、またね!

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